【レポ】かすみがうら2019 その2 ~痙攣と戦った後半戦~
今週末はトレイルやウルトラでたくさんレースが予定されていますね。
参加される方、頑張ってください!
僕はよこはま月例に参加予定ですが、かすみがうらの疲労とダメージが大きく、全力投入は厳しそうな感じです。
ではレポ行きます!
30km ~ Goalまで
30km。気を抜くと落ちてくるペースを、かなりのエネルギーを投入しながら維持する感じになる。
フルマラソンの30kmってどんな感じだったっけな。静岡時はまだ温存してる感じだった。古河の時は前においやんさんがいて、何とか一緒に走れたのが30kmまでだった。
今回はどうだろう。25km地点では古河の時より楽だったのに、30km地点では同じくらいキツくなってきたかも。
ってかこの向かい風は一体いつまで続くんだ。。
そんなことを思いながら脚を進める。
だけど、もっと大きな問題が顕在化しつつあった。
25kmくらいから時折両足がピクピク言い始めていたのだが、このピクピクの頻度が段々上がってきていた。
あぁ。やっぱりな。
打てる手は打とうと、静岡でも古河でも使ったつらーずと2runを連続投入。
つらーずはランナーズ納会で頂いたサンプルが切れたので、自費購入したもの。迅速に対応してもらって感謝!
つらーずのボトルはコンパクトなのだが、マラソンに持ち歩くにはちと大きい。これに当日朝気づいて、何か上手く持ち運ぶ入れ物は無いかと家中を探し回った結果、
コンタクトレンズの保存ケースに目を付けた(笑)
かすみがうらを走った1万数千人のランナーの中で、コンタクトレンズのケースの中身をすすりながら走ったのは僕一人だろう。。
ってことで31kmでつらーずを投入。ピクピクはまだ引かない。むしろギュルン!って感じでふくらはぎから脚全体に影響範囲を広げていた。
32kmで2runを投入。
ギュルン!は引かない。どんどん威力を増し、
ギュルルルン!!!
レベルまで到達していた。33kmくらいから脚が気になってペースが落ち始める。
そして34km。
ピキッ!!
と音がして(気がした)、首が攣る。
マズい。これはさすがにマズい。下手に頑張ると完全に攣って動けなくなって、路上にうずくまることになるパターンだ。
(そしてツイートしてマラソン後に皆にいじられるパターンだ)
(それは・・・結構おいしい嫌だな)
(ってか携帯ないからツイートできん。失速損だ。)
深呼吸して状況を整理する。今はまともに走れる状況じゃない。
でもまだかすみがうらマラソンは終わっていない。
復活の可能性に賭けるしかない。
痙攣の原因は筋肉疲労、神経異常、塩分・ミネラル不足のどれか、もしくは複合的に影響しあったものと言われる。
塩分・ミネラル補給不足は補給で手を打った。疲労についてはどうしようもないが、過去のマラソンと比べて、疲労だけで攣るほど疲れている感覚は無かった。
残る原因、神経異常に手を打つべく、一旦立ち止まる。スタート前にも補給していた「芍薬甘草湯」を一袋、一気に口に流し込む。
僕の経験上、マラソンの途中で脚が攣ってもストレッチをしてはいけない。本当に本格的に攣ったらストレッチして痙攣を止めるしかないが、その前段階でストレッチをすると、その動きが刺激となって逆効果。
攣るのが収まるまでペースを落とすしかない。その中で回復を待つしかない。
そこまで頭を整理して、そろりそろりと走り始める。
ギュルン!!が悪化しないスピードに抑える。
ついでにリフレッシュすべく、ジェルを摂取。ペースを落として走り、ジェルを摂ったことで、だいぶ気持ちに余裕が生まれる。
大勢のランナーに抜かれる中、34, 35, 36kmと淡々と刻む。ペースは4'30 ~ 4'40くらいまで落ちる。抜いたランナーの後姿を目に焼き付ける。復活して抜き返すために。
36kmを過ぎるころ、だいぶギュルン!!が遠ざかった感覚があった。
時計を確認する。
残り6km。そろそろいくか。
怒りを鎮めつつあるギュルン!様を再び刺激しないよう気を付けつつ、徐々にペースを上げる。
37km。4'21。
うん、辛い(笑)一度落ちたペースを再び上げるのってこんなに大変なのか。脚の乳酸が固まったかのように、脚が動かない。
37kmを過ぎたあたり、この辺で残り5kmかな、というあたりでタイムを確認する。
残りの距離を4'30切っていければ、なんとかサブスリーに間に合いそうだ。
やるしかない。
これが今日の新しいミッション。
無理してまた攣るほどスパートしなくてもいい。きっちり自分をコントロールして、必要な時に必要なだけ頑張って、3戦連続サブスリーを獲って、胸を張って帰ろう。
38km。4'13。
ペースはここからまた落ち始める。向かい風の消耗は想像以上に大きいけど、さっき抜かしていったランナーを抜く充実感で脚が前に進む。
39km前後の折り返しでmizuさんを見つける。サブスリーペースで行くって言ってたし、そろそろ追い付かれるのは当然か。
サブスリーのペーサーとさせてもらうべく抜かされるのを待っていたが、いざ抜かされると全然ペースが違って全く付いていけない(笑)
40kmの看板を過ぎる。2時間49分くらい。残り4'30を何とか維持しよう。
毎度のことだが息に声が混じる。
僕はテニス部なのだが、友達の一人にボールを打つ度に「よいしょっ!!」と言う人がいて、
それが伝染して、僕もたまに「よいしょ!」と言いながらボールを打つようになった。
その妙な癖がこの土壇場で発揮されて、
気づけば「よいしょ、よいしょ」と言いながら走っていた。
周りのランナーには神輿でも担いでるのかと思われたかもしれないが、本人は真剣そのもの(笑)
4'30ペースがキツイ。なんとかなんとか持ちこたえる。
競技場が見える。ゴールが見える。
そして。
2時間59分21秒。天を仰ぎながらゴール。
ミッションコンプリート。
30km以降のタイムはこちら。
4'14 - 4'21 - 4'34 - 4'38 - 4'35 - 4'35 - 4'21 - 4'13 - 4'21 - 4'27 - 4'28 - 1'57