つくばマラソン2019レポ その2
10km〜15kmまで 20'18 (平均4'04/km)
10kmをすぎてようやく体が温まってくる。そして当初の予定通り、ここからはキロ4付近で押していくことを決意。
この区間は音楽の演奏や学生のエールなど応援があり、その度にホントに力を貰えた。
15km手前当たりでオーさんを発見。
どうやら僕が(一応)サブ50を掲げていると言うのを知って頂いていたようで、
「ちょっと計画より遅めですか?」と声かけをいただく。
「そうですね、でも焦らずに行きます」
「頑張ってくださいね」
と話をして先へ進む。
その後、すっかり忘れていたジェルの補給。
エネルギーを摂って今後に備える計画。しかしこれが大失敗で、喉にジェルが引っかかって一人激しくむせる。そして息ができなくなって一瞬歩く。すぐに走り出したもののダメージは大きく、この後10kmくらいは時折咳き込みながら走ることに。
ちなみにこれと同じタイミングでGarminがご乱心になり、1kmを36秒というとんでもない記録を叩き出す。あとで見ると一瞬ワープしている様子。新しい能力でも身につけたか。。。
そしてこの後ずっとGarminの距離と実際の距離は1kmちょっとずれたまま。若干頭が混乱したまま走ることに。
15km~20㎞まで 20'09 (平均4'02/km)
だいたいこの辺からは、キロ4を切ると少し頑張る感じになり、キロ4‘05まで落とすとだいぶ余裕を感じるように。
この感覚はいつものペース感覚。頑張る感じをつづけると持たないし、落としたままだと遅れるので、絶妙にその間を縫うペースを維持することに注力する。
この辺で再びまっさんを発見。実はキロ3くらいでコースを走ってるんじゃないか?
20km〜25km 20'02 (平均4’00/km)
20kmを過ぎてもあまりきつくなる感じはない。
ハーフ通過はグロスで1時間27分23秒。ネットで1時間26分34秒くらい。
21、22、23kmとずっとキロ4付近を安定してキープ。
今年のはなももの時はハーフ時点でだいぶキツかったのを思い出し、それよりは行けそうだと安堵する。後はどこでキツさが来るかだな。
と思っていたら25kmで毎度の友達が不意に訪れる。
それは痙攣。
今回は珍しくハムからのご挨拶だった。痙攣のご挨拶程度なら慣れたものだが、弱気になったせいかこのあたりから急に疲労を感じ始める。。
不安を抱えながら25kmを通過。
25km〜30km 20'25 (平均4’05/km)
27kmくらいまではペースに影響なかったものの、その辺の曲がりで向かい風区間に入ってペースが落ち始める。4'05が維持できず4'10をGarminが示すように。
それでも頑張るにはまだ早いし、痙攣が本格化するのもまずいしということで、体感のキツさが変わらないところまでペースを落として様子を見ながら走りつづける。
この辺で痙攣の悪化を防ぐべく芍薬甘草を摂取。給水で軽く歩きながらしっかりと袋の中身を口に流し込む。
みんなどうしてるかな。頑張ってるかな。と思ってたら28kmを過ぎのスライド区間がやってくる。
スライド区間に差し掛かってすぐに春山さんが遠くに見える。その後えびちゃん、WAKAさんを発見。すかさず声をかける。
petaさんも見つけたが声をかけられなかった。だいぶしんどそうだったのでこれは抜かせそうだと密かに元気をもらう笑
折り返してすぐさつかさん。そしてオーさん。オーさんにはわざわざこちらに近寄って声をかけていただく。ありがたい。SSさんとooiさんが思ったより近く、そして2人とも元気そうでビビる。
とにかくこのスライド区間は色んな人を発見できて力を貰えた区間だった。
写真は30km付近で応援してくれていたまっさんの動画より。
30km〜35km 20'53 (平均4'11/km)
30km付近。不意に道端にパパさんを発見する。物凄いテンションでエールをもらう。
隣にいたKANAせんせーは丁度レースから目を離していたようで、気づかれたときには通り過ぎていた。それでも後ろからハイテンションな応援をもらって、精一杯手を挙げて答える。
振り返って応援に応えられ無かったのは、無理な体制をとると一瞬で本格的に攣るほど痙攣が悪化していたから笑
31kmで温存していたカフェイン入りメイタンを摂取。25kmで摂る予定だったがその時点ではあまり辛く無かったので温存して、そのあと痙攣が来たりスライドがあったりですっかり忘れていた。
応援とメイタン効果で体は少し軽くなる。しかし33kmくらいからは一歩ごとに両脹脛がビクンビクンと激しく主張し、変な態勢をとると一瞬で歩けなくなるほど攣るのは明白だった。
なのでとにかく刺激しないよう、上下動を抑えて脹脛を使わずに走ることだけを意識。体はまだ結構元気なのになんともはがゆい区間が続く。
35km〜40km 20'57 (平均4'11/km)
35km付近の曲がり角。ここは去年リタイアしてはてブロ3羽烏を応援した場所。悔しさと嬉しさと期待を込めてレースを見ていた場所。
今年はランナーとしてここに帰ってきた。
痙攣が悪化したら一気にサブスリーも危うくなるだろう。けど、痙攣を抑え込めれば残り区間もそれなりにしっかり走れる感覚はあった。
そして、何となく今回は痙攣には勝てそうな気がしていた。
細かな場所は忘れたがこの辺でえびちゃんを抜かす。えびちゃんは後ろから見ると軽やかで、軽やかさを維持しながら失速するという不思議な雰囲気を漂わせていた。
続いて38kmくらいでpetaさんを抜かす。
ここから4'30を維持すればサブ55行けるよと伝えたかったのだが頭が回らず伝えられず。
がんばれ、とエールをもらい、何とか55は獲ります、と返す。
スタートからゴールまでほとんど抜かす一方だったが、この時横をすーっとさつかさんに抜かされる
ラストファイトでーすと言われてとっさに手を挙げて答えるしかできず。
痙攣は39kmくらいがmaxでそこからは徐々に収まっていった。
かすみがうらでは痙攣に負けた。東京30kでも完敗した。
今回も危ないところだったが、何とか俺の勝ちだ。
大学構内に入り、疲労は限界に達しつつあったものの、痙攣を抑えるためにペースを抑えたお陰か何とかペースをちょっと上げる力は残っていた。
40km〜ゴールまで 9'00 (平均4'05/km)
構内に入り、最後の登りをやり過ごし、残る力を振り絞る。Garminは気ままにキロ5やらキロ4やらを示して全く当てにならない。仕方がないので目の前のランナーを一人ずつ抜かすことに集中する。
スライド区間では何とかWAKAさんとpetaさんとはエール交換。
このままいけばネットでサブ55は間違いなさそうだが、ここまで来たらグロスも狙いたいので必死で走る。
ひたすら必死だと潰れるので、10秒もがいて1秒脱力、を繰り返す。もはや自分でも何をやってるのか良く分からない。
PC観戦していたMacさんがそんな様子を送ってくださった。体が斜めになったひどいフォームだ。だけど、ラスト2.195kmはこれまでで一番走れていた気がする。
いつも通りの長い長いラスト2kmを終え、最後の角を曲がってゴールが目に入る。
時計の表示は2時間54分を過ぎたあたり。
グロスでもサブ55を確信。
ゴールの向こうにいる人が、僕の後ろにいる誰かに向かって、がんばれー!ぬかせー!と声援を送っている。
抜かせない!
ガッツポーズする余裕はなくゴールを駆け抜ける。